小春日和
学歴社会
Q1) 人生の中で「美」を感じる瞬間はどんな時ですか?
私が人生に美しいと感じる瞬間は、時間にとらわれず、自然の美しさに包まれ、自分と向き合っている時です。
Q2) あなたの国の美の定義を象徴するような側面は
何ですか?
日本の「魅力」は、「小春日和」と呼ばれる春の終わりから初夏にかけての穏やかで暖かい気候にあると思います。「小春日和」とは、主に穏やかで暖かい気候をさしますが、漢字を書き換えると「心晴記念日(心が晴れる記念日)」とも書けます。この代替的な解釈は、心の平和と統一の瞬間を象徴している言葉で、心の中の悲観的な要素やストレスが亡くなった状態のことを著しています。東京に住んでいた私は、仕事量が多く、いつも時間に追われてました。そのため、ストレスでネガティブ思考になったり、頭痛やめまいによく悩まされていました。しかし、コロナがきっかけで短期的に軽井沢に移住した時、この「小春日和」という気候を経験し、「心晴記念日」という言葉の通り、心が穏やかになり、晴れたのです。豊かな自然に囲まれながら、ハンモックに寝転がり、世界から一歩引いて内面とつながることで、内面的平和を見つけることができたのです。そして、幸せとは意外と自分の身近な存在にあるのだなと気づかせてくれました。
Q3) あなたの地域が抱えている課題は何だと思いますか?
日本の「挑戦」は、多くの若者が夢や将来やりたいことがわからないということにあると思います。私はこれは、日本の学歴志向の社会から生じていると思います。日本では、個人を重視するよりも、偏差値、成績や肩書きによって個人を評価するため、学業以外のことに興味を持つことが難しいです。そのため、生徒が自分の情熱や夢を探求しにくくなっています。PR Timesが実地した調査によると高校生500人に「将来就きたい職業がありますか」と質問したところ、「ある」と答えた人は37.2%で、「いいえ」と答えた人は、その理由として「やりたいことがわからない」と答えています。私も中学生の頃までは、将来やりたいことがわからなかったので、「あなたの夢・就きたい仕事は何ですか」と聞かれるのが大嫌だったんです。夢ができた今、夢を追いかけることの楽しさを知っていると同時に、(やりたいことがわからない時に感じる)葛藤を分かっているからこそ、日本の状況にはどうしても悲しくなってしまいます。
Q4) その課題を解決するために、あなたが行っていることはありますか?
現在、私は「Our Beauty Our Challenge」というプロジェクトで、人々の「魅力」「挑戦」「夢」を集めています。そして集めることを通して、人と人との境界線を溶かすだけではなく、ありのままの自分を知るきっかけにもなれたらなと思っています。いろんな人たちの「魅力」「挑戦」「夢」を知ることによって、新しい価値観や生き方に出会えたり、自分の「魅力」「挑戦」「夢」を深ぼることによって、自分のしたいことを参加者に追求してもらいたいです。私が自分の「夢」を見つけることができたのは、軽井沢での小春日和の気候の中、自分自身を見つめ、自分の「魅力」「挑戦」「夢」を深ぼった時にありました。したがって、このプロジェクトを通じて、自分の価値観を見つめ直し、いろんな人にそれを伝えることを通して、自分の夢やしたいことを見つけるきっかけを作りたいです。