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MONOSASHI file02

Sawako Hiramatsu

​自分がどれだけ
ハッピーでいられるか

MONOSASHI file02は、HI合同会社インターンの平松沙和子さん。どのような幼少期を過ごし、また成長する中でどんな想いを軸に生きるのか、平松沙和子さんだけのMONOSASHIについて語ってもらいました。

Q.簡単な自己紹介をお願いします

立教大学法学部政治学科2年生平松沙和子です。中高と女子校に通い、音楽が好きです!全部広く浅くなんですけど、楽器をやっていまして、ピアノ、ギター、ドラムをやってます。飼っている2匹の猫が大好きです。

私もこれで強いぞって思ったら、1日何があってもへこたれない

 

Q.MONOSASHIコンセプト「自分だけのMONOSASHIを見つけよう」にちなんでお気に入りの服で来ていただいた平松さん。今日のコーデについて教えてください。

 

今日のコーデ、すごく悩みました。最初は、かっこいい感じがいいなと思って黒の洋服を着たんです。理由は、知らない人から理不尽な扱いを受けたり、評価されたりしたくないから。中高学生のころ電車通学だったのですが、変な人と遭遇することで、嫌な思いをしたり、不安な気持ちでいることが多くありました。特に中学生のころは、変な人が近くに寄ってきたり、知らない人が強くぶつかってきて、吹っ飛ばされたことがあったり。当時を振り返ると、「きっと反抗してこない」と判断されていたのではないかと考えます。今明るい髪にしているのも、安心材料として染めているのかなとも思ったりしていて。知らない人から嫌なことをされたり、ぶつかられたりしないじゃないですか、強そうだったら。

私の場合、自分に自信を持つ材料として、見た目の部分を気にしているのかなと思います。

時々、自分が納得していなくて自分に自信を持てない状態にあると、何かあっても弱気になって意見を言えないっていうことがあります。でも自分に自信を持てていると、それが味方してくれてる気がしてくれて。だから最初は黒い洋服を着たんです。これで強いぞ!って思ったら、1日何があってもへこたれないというか。コーデやアイテムで自分の「大丈夫さ」が左右されます。

でも私、青が大好きなんです。今日はやっぱり自分の好きを優先しようと、青い洋服を着てきました。

サンリオの新幹線くんというキャラクターを知っていますか。小さい頃から青が好きだったので、新幹線くんっていわゆる女の子向けじゃないんですけど、両親は新幹線くんを用意してくれました。女の子向けのキティーちゃんじゃなくて、新幹線くんが好きな私を尊重してくれた親に感謝しています。

悪い子という称号がすごい怖かった

 

Q.これまでの20年間の人生で他人と比べられたり、あるいは自分が周囲と比べたりした時のMONOSASHIにはどんなものがありましたか?

小さいころ、聞き分けがよかったことで、周りの大人から「良い子」と言われることが多くあり、怒られない=良い子と思っていました。小学校の時、先生から小さな指摘を受けただけでも、良い子じゃない称号を初めて与えられたような気がして、とても気にしてしまって。大打撃を受けたことを覚えています。勉強ができるできないというよりも、怒られないような良い子でいられているかどうかをすごく気にしていたので、悪い子という称号がとにかく怖かったです。

「良い子」にこだわったのは、長女だからってこともあると思います。3歳の時に妹が生まれたんですけど、それまで一人っ子で、内気なシャイガールだったんです。幼稚園でもお絵描きしかしていなくて、スケッチブックも私だけ全部使いきる。家で静かにしていたからこそ、「良い子」って言われていたのかなと。でも妹が生まれて、お姉ちゃんとして求められるものがあって、もっと良い子でいなきゃいけないなっていう気持ちが芽生えました。だから、5歳で二番目の妹が生まれた時に「ええ、またお姉ちゃんか私、、」と思ったのを覚えています。そこで初めて良い子でいることに疲れを感じたのかなと思います。その反動からか、ちょっとした赤ちゃん返りをした時期がありました。今でも覚えているんですけど、全部がいやで、ちょっとしたことで癇癪みたいなものを起こしてしまって、その時はとても怒られました。怒られることがほとんどない「良い子」だったので、周りの大人は、急にどうしちゃったんだろう、と戸惑ったという話を後で聞きました。

周りから称号を与えられる前に、こっちから表明する

 

大学生になり校則がなくなって、自分で選択できるようになった時に、強くありたいと思い始めました。私は自信がなくて、弱気なタイプなので、何か言われたら言い返せないんです。だから、心無い一言を受けないように、他人から侵害されないように。ガードとして、ちょっと強そうでいなくてはいけないと思っているんです。そうやって周りから称号を与えられる前に、こっちから表明する感じかな。

Q.どうして強く見られていたいんですか?

自信がなくて、主張があまりできないからです。それこそ依文さんの記事にもあるみたいに、行きたくない時は行きたくないって言えるって言ってたけれど、私は言えないんですよ。それも含めて、あまり言えないっていうのをガードするために。知らない人からジャッジされたくない、知らない人からのジャッジが怖い。でも強そうな人だって思われれば、それ以上侵害されないと思っているからなのかな。

 

Q.行動するときに大切にしていることはありますか?

納得しているかどうかですかね。ちょっと納得いかない感じで外歩いてるより、「あ〜今日良い感じ!」ってちょっとでも長く思っていたいです。自分が安心して、ハッピーと思える時間を少しでも長くしたいと思います。大学生になって、時間割を自分で決められるようになって、どれだけ自分がハッピーでいられるような時間割を作れるかを優先してるような気がしています。それからジェンダーロールが気になっていて。周りからジャッジされたくないって言うのに繋がってると思います。私の性自認は女性で、女性として生きていきたいんですけど、女性のジェンダーロールは押し付けられたくないっていう思いがあります。例えば、最近話題になっているAIロボット。「うんうん」と相槌を打ってくれるロボットのモチーフが若い女性のロボットなんですよ。無意識に、聞き上手というロールが女性にはあるじゃないですか。私はそういう若い女性へのイメージの押し付けを受けたくない。求められたくはないです。

ジェンダーロールに囚われたくないけれど、周りの目を気にしているという矛盾があるかもしれませんが、他人から与えられた評価が自分の納得できる評価だったら、ハッピーだなとも思います。見た目とかは、他人の目を気にしてやってる行動じゃないですか。それをあえて前提にすると、与えられた評価に納得が持てれば、ハッピーなんだと思います。

自分がハッピーでいられる時間をちょっとでも長くするために全力を尽くす。自分軸のハッピーに則って、他人からの目線を含め、ハッピーだ、幸せだ、って思える時間が増えるのが自分の中で大切だと思います。

MONOSASHI編集長・HI合同会社インターン / 松井瞳

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