top of page
スクリーンショット 2023-01-26 0.25.51.png
​MONOSASHI file06
.jpg

MONOSASHI file11

Mika Kokuryo’s MONOSASHI

自分が好きな
自分でいること

MONOSASHI file11は、國領実果さん。HI合同会社でインターン生として働く國領さん。来年の春からは社会人になります。そんな國領さんはこれまでどのように生きてきたのか、就活を終えた今もインターンをするのはなぜなのか。國領実果さんだけのMONOSASHIについて教えてもらいました。

Q. 読者の皆さんに自己紹介をお願いします!

 

國領実果です。早稲田大学基幹理工学部情報通信学科の4年生で、無線通信の研究室に入って研究をしています。好きなことはドラマを見ること、華道、美術館巡り。将来は言葉を使って仕事をする人になりたいなと思っています。

 

Q. MONOSASHIの取材では、ゲストにお気に入りの洋服を着てきてもらうプチコーナーを実施していますが、今日はなぜこの衣装を選んだのですか?

 

今年の夏に向けて買った一番お気に入りのキャミソールです。私は何かしらのご褒美に、お買い物をします。このキャミソールは、就職活動のご褒美で買いました。時間をかけて全部のお店を見て回って、最終的にマネキンが着ていたこれに一目惚れしました。

.JPG

自分が好きな自分でいられるかを判断基準に物事を選ぶ

Q.ご褒美で買ったものを大切にしている姿が素敵です。

  早速ですが、國領さんだけのモノサシについて教えてください。

私のモノサシは「自分が好きな自分でいること」です。そのために必要だなって思っていることが3つあります。

一つ目は、自分が好きなことを知って集めること。さっきはご褒美にお買い物に行くって話をしたけど、幼稚園の頃からお買い物が大好きなんです。昔から時間をかけて選ぶことがすごく楽しかったのをよく覚えてます。お買い物=何か自分の好きなものを集める、みたいな感覚がすごく好きです。

二つ目は、自分で何かを表現すること。撮った写真をインスタにアップしたり、お花を生けたり、踊ったり。あとは、自分がやりたいと思ったことをするっていうのも表現することだと思います。学生団体を立ち上げてみるとか。それから論文を書くことも、自分で文章を書いて表現することだと思うから、すごく好きでした。

三つ目は、人と関わること。人と話すのも好きだし、話を聞くのも好きだし、感じたことをシェアしたいって思う。私のカレンダーはいつ見ても絶対に誰かとご飯に行く予定が入っています(笑)常に誰かに会う予定が欲しいし、会うことがモチベーションなんです。

 

その三つを柱に、とにかく自分が好きな自分でいられるかを判断基準に物事を選んでる。だけど、実際に試してみないと、自分の好き嫌いは分からないから、行動し続けようって思っています。行動した結果分かった、自分のありたい姿や好きなことはもう絶対譲らないっていうポリシーで生きています。

.JPG

Q. モノサシの言語化がとても上手で聞き入ってしまいました。そもそもこのモノサシに気づいたきっかけはありますか。

 

小学4年生の時に、クラス代表をしたことが影響していると思います。元々勉強が好きだったし、人前で話すことや大人と話すことも結構好きで、班長やいろんなリーダーをしていた流れでクラス代表にも立候補しました。だけど、しばらく経って、「本当に自分がやりたいと思ってやっているんだっけ?」って疑問に思った瞬間があって。その時から、立候補する自分が周りにどう見られているのかみたいなのを気にし始めました。1回立候補しないでみようと思ってしなかったことがある。逆にしないってことをやってみたっていう。立候補しないでみた結果、他の人がホームルームの話し合いをまとめているのとかを見て、「私だったらこうするな」って思う自分がいて、「あ、私はやりたくてやってたんだな」って納得しました。

中学3年生の時にも転機となる出来事がありました。中学生になると、同じリーダー役でも、クラス目標を決めたり、席替えの準備をしたり、ただ先生に言われたことをこなす仕事が多くなって、リーダー役がつまらないなって思った時期がありました。そんなときに、文化祭の実行委員をやっている友達がめっちゃ楽しそうに仕事しているのを見て、文化祭の方のクラス代表にチャレンジしたら、すごく楽しかったんです。その時に、みんなにただ指示を出している自分よりも、みんなのアイデアをまとめて、それをより良くしていく自分の方が好きってことに気がつきました。これが自分を表現する方法だと思っています。

新しい人に出会うことも、

今まで出会った人たちとずっと会続けることも大切

 

Q. みんなといる中で自分を表現しているところが印象的です。國領さんにとって人と関わることはなぜ大切なのですか?

 

人と関わることで学びがあるのはもちろんですが、人と関わることが本当に楽しいから積極的に会おうと思います。私にとっては、新しい人に出会うことも、今まで出会った人たちとずっと会い続けることもどっちも大切です。

中高時代に出会った友達は今でもたくさん会ってるし、大切な友達ですが、何かを表現したときに「変わってるね」みたいな反応をされることが多くて。わかり合えない部分を感じることが結構ありました。だけど、大学に入って新しく出会う人の幅が広がって、私に対して「いいね」って共感をしてくれる人が増えた。それが嬉しかったし、自信にも繋がって自分のいい部分がより発揮できた経験をしました。でもやっぱり、中高時代の友達と会うとすごく安心する。「ちがうけど、一緒にいてくれる」ことのありがたみを感じられるようになったんだと思います。自分と違う人もいるし、共感し合える人もいる。そのどっちもがいるから今の自分が成り立っているんだなって思います。

.JPG

自分が始めたことは最後までやりきる

Q. 自分で決めたけどうまくいかなかったこともあるんですか?

 

全然ある!大学2年生の時に、大阪・関西万博に向けて学生からリーダーを輩出しようというプロジェクトに参加し、メディアに取り上げられるような成果を目指しました。だけど、自分の思い描いていた通りには全然進まなくて、落ち込みました。それでも、自分が始めたことは最後までやりきると自分の中で決めていて。

私は決意を持って、みんなを巻き込んでプロジェクトに取り組んでいった。ただ、私一人の力だけではなく、みんなで力を合わせて一緒に作り上げたものでした。最終的に、あるメンバーから「実果がいなかったら何もアウトプットなしで終わってた」と言ってもらえたんです。目標達成のために努力することは大切だけど、達成できなかった場合でも、新たな目標を立てて最後までやりきることにシフトすることで、結果的には大きな学びを得ることができました。

そのときもう一つ嬉しかったのが、「実果がいると、やる気とかモチベーションが他の人にも伝わっていくんだけど、それが押しつけがましくない。実果が頑張ってるし私も頑張ろって自然に思えた。」って言ってもらえたこと。ここまで頑張ろうとか、こういうふうなことをしたいっていうのは絶対ぶらさないけど、周りには強要しないし、周りがやらなかった分は、私が回収してでも自分の目標を達成しようみたいな気持ちで取り組んでる。周りのせいにしない。全部自分がやるかやらないか、って考えています。

.JPG

自分の目標を達成したい。

 

Q. 國領さんのお話を聞いていると、言葉を凄く大切にしているのを感じます。

 言葉を使う仕事をしたいのはなぜなんですか?

 

昔から本が好きなんです。小学生のときの宿題のプリントの裏半分に自由記述の部分があって、それがめっちゃ好きでした。自分でタイトルをつけて文章を書くのが楽しくて、週に1回くらい学級便りに何個か選ばれて載せてもらえるんだよね。それがすごく嬉しくて、自分の文章でみんなを笑わせたり、みんなに読んでもらえるのがすごく好きだった。この経験が、私の原点かもしれません。それを見ていた母親からは、コピーライターになればっていわれることがあって、「私、そういうの得意なのかもしれないな」と感じたんです。やっぱり、自分の言葉で何か表現したり、人を笑わせたり、自分が表現したいことにぴったりな言葉を探す工程がすごく好きだった。言葉が好きな理由は、そうした経験があったから。今でも、チームで協力するときは、モチベーションを高める言葉を選んだり、人と話すときにも注意深く言葉を選んでいます。基本的には、どんな状況でも、どんな人に対してもポジティブな表現に変換して考えてる。

言葉を使う仕事をしたいと思ったのは、就職活動を経てからでした。私が得意で、好きなことはやっぱり言葉を使って何かを表現することだと気づき、それを仕事にすればもっといろんな人に届けられるだろうと考えるようになりました。そこから、言葉を使って仕事をしたいと思うようになったんです。

.png

特に中高時代って、トレンドがあるじゃん。でも、私はそのトレンドに抗ってきました(笑)。みんなとは違う選択をして、自分の道を進んできたから、「変わってるね」という反応をよくされてきた。逆に、なんでみんなが同じ基準に従って生きているのかな?って不思議に思っていました。その基準が、私にはあまり合わないように感じたんです。その違いを感じたのが、中高時代でした。大学では、私は理系の学科を選びました。勉強以外にもやりたいことをたくさんやっているけど、理系の学科に所属していると、「キラキラ女子大生だね」と言われることがよくあります。所属とか立場によって、人はラベルを貼り合うし、自分にも貼りがちですよね。でも私は、周りがどう思うかじゃなくて、自分に刺さるかどうか、それを大切にしたいです。

.JPG

MONOSASHI編集長・HI合同会社インターン / 松井瞳

bottom of page