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​MONOSASHI file06
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MONOSASHI file14

Emika Huruhata’s
MONOSASHI

自分を愛すこと

MONOSASHI file14は、古旗笑佳さん。アメリカの大学に通いながら、株式会社URAKATAで残りの学生生活を過ごす笑佳さん。先日は「あなたが『女の子』だと思う瞬間」をテーマに小説を作成し自販機で販売をしました。そんな笑佳さんはこれまでどのように生きてきたのか、就活を終えた今どう過ごしているのか。古旗笑佳さんだけのMONOSASHIについて教えてもらいました。

Q. 読者の皆様に自己紹介をお願いします!

 

自己紹介って1番難しいよね(笑)古旗笑佳です。23歳、大学4年生です。 毎日楽しいです。でも、最近あんまり「自分の時間」がない気がするのが、今の自分の状態です。

 

Q. MONOSASHIの取材では、ゲストにお気に入りの洋服を着てきてもらうプチコーナーを実施していますが、今日はなぜこの衣装を選んだのですか?

 

今日のルック(服装)にこだわりがあるとしたら、明るい色の洋服が似合うのと、トップは白い系統の洋服がいいと勝手に自分の中で思っているので、これにしました。最近寒いですね。コメントです(笑)

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自分のことを自分が1番好きでいられて初めて、

周りの人のこともとことん愛すことができる

 

Q. 早速ですが、笑佳さんだけのモノサシについて教えてください。

 

これまでの人生で、自分が好きな自分でいることが、どこにいてもどんな状況でも1番大事だったんだろうなと思います。だから、「自分が好きな自分で居続けたいな」という気持ちで行動しています。自分のことを自分が1番好きでいられて初めて、周りの人のこともとことん愛すことができると思っている。

 

自分を好きでいる条件の中に

「自分をかわいいと思うこと」があ

 

Q. 自分を愛せない人もたくさんいると思うのですが、笑佳さんがブレずに自分を好きでいられるのはなぜですか。

 

物心がついた時にはそういう風に考えて生きていたので、特にきっかけがあったわけではないかな。ただ、自分を好きでいる条件の中に「自分をかわいいと思うこと」がある。ここでいう「かわいい」は、見た目や立ち振る舞いのような、表面として見えるところが可愛いということ。他人と比べるのではなく、自分が自分にとっての絶対的に可愛い存在でいたい。そう思ってるとすごくテンションが上がるし、 そういう風に生きていたい。だからこそ、自分の見た目がいけてねえと思う時は、全てがうまくいかない。

 

Q. 笑佳さんにとっての「かわいい」とは、どんなものなんでしょうか。

 

我が道通せという意味の「かわいい」かな。例えば、私は数年に一度、絶対に髪を短くしたくなります。それは、短い髪型の時の自分の可愛さを欲しがっちゃうから。でも、長い髪型の時もまた違った可愛さがあるから、どっちも欲しくてまた髪を伸ばし始めます。一方で、内面の可愛さは「かわいい」とはまた違う感覚です。特に高校生までは、「成長」を大切にしていました。どれだけ苦しい環境でも、ひいひい言いながらも成長速度が上がっている自分がすごく好きだった。

 

高校生までは駆け上がっていく実感を大切にしていた

 

Q. 「成長」がキーワードだったんですね。自分の「成長」を感じた経験はありますか?

 

中高一貫校に入学したけれど、高校受験するつもりでいました。やりたかったことを全部やり遂げた感じがしていたからです。でも、中3の時にたまたま出会った留学のプログラムに惹かれて、高校受験せずに留学して外に飛び出してみることにして。英語が全く話せなかったから、留学の方が高校受験よりハードそうだなと思って留学することを決めました。それまで海外経験がゼロだったので、留学はかなりハードな選択だったと思ったけど、そのおかげで英語が話せるようになったし、新たなことに挑戦できるようになったと思う。その成長感がすごく好き。最近だと、自動車免許を取った時も、できなかったことができるようになったことがとても嬉しかった。すっごくテンションが上がった。

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Q. これまでの人生はハードモードを選んでいますね(笑)できないことができるようになった時に、テンションが上がる

      理由は何でしょうか。

 

自分のスキルやできることが積み重なっていく感覚が、充実感につながるイメージがある。できるようになりたいことをリスト化してるわけではないけれど、駆け上がっていく実感を大切にしたい。「ぐわっとできるようになっていくぜ!」みたいな(笑)だから、自分が成長できるようなハードな選択を高校生まではずっとしてた。

 

うまくいかなくても、 ずっと挑戦し続けなくても、

自分が本当にやりたいことを素直に選択していく方がいいな

 

Q. 高校生だった当時と今の考えは違うのでしょうか。何がきっかけで変わったのですか。

 

二年前にコロナにかかった時から変わった気がします。私はぎっちりスケジュールを詰め込んで、全力で挑むことが大好きで、じっとすることが苦手なんです。カレンダーがぎゅうぎゅうで、毎日いろんなことがあるのが楽しかったんだけど、コロナで安静にするよう言われて、カレンダーが2週間ぐらい空っぽになったら、逆にそこから這い上がれなくなっちゃって。もう頑張れなくて、心のやる気も湧かなくて、何にもときめかないし、自分のことも好きじゃなくなって、もうダメだと思った。 そこからは、何も頑張らない自分も受け入れていくプロセスを歩んでる。うまくいかなくても、 ずっと挑戦し続けなくても、自分が本当にやりたいことを素直に選択していく方がいいなと思いました

 

Q. 抱えていたことを手放した時に、本当に大切なものに気づけたのですね。頑張らない自分を受け入れていくプロセスの中で他に発見はありましたか。

 

それからデンマーク留学に行った時に、仕事に執着しない人が多くて、こういう人生もいいなって思って。その人たちは、何かに追われているわけではないけれど、とても幸せそうに見えた。だけど、自分を保つために私はある程度働くことを必要としているから、働かないのは嫌なんです。でも、何もしないことは悪くないなと思うし、ぐわっと成長している自分以外も好きだなと思っている。 ここの考え方は、高校時代から大きく変わってますね。

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Q. 笑佳さんが今、夢中になっていることはありますか。

 

11月3日から5日まで、渋谷駅の構内で自販機に小説を入れて売るイベントをしました。取材・撮影・小説制作・資金集め・場所確保・広報・イベント運営まで全てやり切りました。1年以上の時間がかかりましたが、とにかく諦めずに取り組んでいました。今はクラファンのリターン制作中です!

それから、アメリカの大学に通っているので、日本からオンラインで授業を受けています。時々「授業を受けている場合じゃない」と思うこともあるけれど、授業を受けることは頑張っている。あとは、株式会社URAKATAでインターンをしていて、そのお仕事の中でハッシャダイソーシャルというところにも関わっています。内定は既にいただいているけれど、チャレンジしようと決めた業界があって、その挑戦のための準備もしています。そんな感じで、最近は「4本柱」を同時にぐるぐる回しながらやってるのが、夢中になっていることたちです。あ、授業だけはやらなきゃいけないからやっているだけで、夢中にはなっていません(笑)

 

自分が自分のことを好きな状態を保ち続ける

 

Q. いろいろなことをしている中で、ブレない軸はありますか。

 

ここだけはブレてないと思うのが、冒頭で話した自分を好きでいること。それ以外はブレっブレだと思う。「毎回会うたびに言ってることや目指しているものが違うね」、「この間まで全然違う方面に行きたいって言ってたのに!」と友達に言われることがあります。だけど、自分が自分のことを好きな状態は保ち続けてるって自分では思ってる。

 

Q. 自分が自分のことを好きな状態とはどんな状態ですか。

 

常に変化しているけれど、自分の中でいろんな状態が確立されている感覚がある。それぞれの自分の状態たちのことを肯定的には感じているけれど、それらが私を励ますことはない。だから、特定の状態になろうとして頑張ることも特にないかな。結果的に振り返ってみると、あの時の状態が好きだったなって思うことが多いから。目指すべきものでもなければ、向こうから応援してくれるわけでもない。ただ、常に隣にいるという感じです。それから、自分の好きな自分であるかどうかを確認する作業も無意識にしていると思います。自分がなんとなくしんどいと感じた時に、その理由を考えたりすると、自分がその時の自分を好きじゃないんだって発見することがよくあります。

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自分のことがずっと好きなわけではないし、 大事にしない時もある。だから、愛すっていうのが近いかも。

私が「自分」という主語を使っているのは、自分にできることが人にできることだと思っているから。自分のことを愛す心があってこそ、人を愛せる。自分のことを愛せない時は、人も愛せない。一度矢印が自分に向いて、自分の中に入った後に外に出て、曲線を描いて人に届いていくと思っている。そのサイクルをすごく大事にしたいからこそ、自分を主語に語っている。

自分を愛し、人を愛する。自分にやさしく、人にやさしく。

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MONOSASHI編集長・HI合同会社インターン / 松井瞳

interviewer : Sawako Hiramatsu

editor : Hitomi Matsui , Ryoma Iizuka , Mika Kokuryo

photographer  : Koyomi Taguchi

creative designer : Sawako Hiramatsu , Mashiro Takayanagi

character designer : Rei Kanechiku

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